浮気の基本的な対処法

夫婦間でトラブルになる代表的な場面といえば、相手が浮気、つまり不貞行為を行ったときです。
「うちの夫(妻)に限って、浮気なんてあり得ない!」と思っている人もいるかもしれませんが、実際に浮気の相談に来る人の多くはかつてはそう信じていた人です。
夫や妻の浮気は他人事ではありません。浮気は起こらないようにするのがいちばんですが、起こった場合にどのように対処すればよいかについて、基本的な流れをご説明します。

浮気の兆候とは?

浮気している場合、必ず何らかの兆候があります。
普段からパートナーに注意を払っていれば、こうした兆候を見逃すこともありません。
けれど、そもそも浮気するケースでは、相手の動向に関心がなくなっていることが多く、すぐに気付かないことがあります。

たとえば、実際に浮気があったケースでは、以下のような兆候がみられます。

・それまでずっと同じ時間に帰宅していたのに、帰りが遅くなることが増えた

・家にいる間もスマホを肌身離さず持ち歩く

・スマホにロックをかけるようになった

・急におしゃれを意識し出した

・時々ものすごく不機嫌な態度をとるようになった

・休日になると必ず出かけるがどこへ行っているかわからない

・家で作った食事に手を付けなくなった

・急にお金を自分で管理したがるようになった

・今まで何の不満もなさそうだったのに、突然転職すると言い出した

・まとまった金額の使途不明金がある

・目を合わせなくなった

・家族のいる場で会話をしたがらず、スマホをいじったり本を読んだりしている

・基本的に不機嫌だけれど、たまに突然やさしくなるときがある

まずは浮気の証拠をとる

浮気の兆候があるからと言って、焦って「あなた浮気してるんじゃないの?」と相手を問い詰めることには、あまりメリットはありません。
まずは、浮気の証拠をとることが大事です。
特に、何らかの法的手段をとりたい場合には、証拠がなければどうしようもありません。

焦って相手を問い詰めると、相手は警戒しますから、証拠をとるのも難しくなってしまいます。
相手に警戒される前であれば、必ずしも探偵に頼まなくても、自分でかなりのことを調べられる可能性があります。
場合によっては、気付かないふりをして相手を泳がせることも必要になってきます。

ここは我慢のしどころですが、焦らないように、落ち着いて証拠を集めましょう。

浮気がわかったらどうする?

焦って答えを出す必要はない

浮気をしていることが明らかになった場合には、どうすべきか悩んでしまうと思います。
ただ、相手が浮気しているからと言って、すぐに離婚を決めないといけないわけではありません。
離婚というのは人生の一大問題ですから、簡単に決められないのが普通で、悩んでしまうのが当たり前の状態です。
いちばん大切なことは、焦って決めようとしないこと。
答えというのは、動いているうちに自然と出るものですから、動きながら答えが出るのを待てばいいだけです。

浮気相手も交えての話し合いが必要

浮気がわかったら、パートナーや浮気相手と、まずは話し合いで決着をつけることを試みなければなりません。
「これは夫婦の問題だから」と、浮気相手を除外して夫婦間だけで決着をつけようとする人も多いのですが、浮気の当事者は3者です。
特に、多少なりとも修復の可能性を探りたいのであれば、浮気相手を関与させることは必須です。

浮気は一人ではできません。相手がいてこそできることです。
これが夫ではなく自分の息子だったらどうするか考えてみてください。
どこの馬の骨だかわからないような女が、自分の大切な息子に手を出したと。
息子を叱るだけで終わりますか?
当然、相手のところに文句を言いに行くのではないでしょうか?

基本的に、夫であっても同じことです。
結婚しているということは、あなたには、「自分の夫に勝手に手を出されない権利」があるということです。
その権利を侵害されたのですから、侵害した相手には当然文句を言うべきなのです。

浮気されたのは自分にも悪いところがあった?

「浮気されたけれど、自分にも悪いところがあった」ということで、相手に文句を言うことも躊躇してしまう人も少なくありません。
確かに、浮気には、される側の過失もあるケースがほとんどです。
けれど、過失があるからと言って何も言えなくなるわけではないのです。

夫婦間のことでも、誰でも失敗はしますし、間違えることもあります。
結婚生活は、そんなに簡単にやめてよいものではありません。
失敗したと思うことがあっても、反省するところはきちんと反省し、今後の結婚生活を続ける覚悟をもって浮気相手に挑むのは、すごくまともな選択肢です。

浮気相手との交渉はどうする?

たとえば、夫が浮気をしたとして、夫に「もう二度としないで」とお願いし、夫婦間で念書を書いたとしても、実際のところあまり効果はありませんし、法律的な意味もほとんどありません。
夫の浮気をやめさせたいなら、浮気相手の女性に対して、「もう二度と夫とは個人的に連絡をとったり会ったりしません」ということを約束させる必要があります。

離婚するしないにかかわらず、浮気相手に対しては慰謝料を請求できますから、この段階で慰謝料を請求するという選択もあります。
また、とりあえず会うのをやめてくれたらそれでいいというのであれば、今後二度と会わないこと、隠れて会った場合には慰謝料請求することを約束させるのでもいいと思います。
いずれにしろ、浮気相手が話し合いでこちらの要求に応じてくれるのであれば、念書または合意書(示談書)を作成しておき、将来に備えることになります。
話し合いで応じてもらえないなら、調停や裁判といった次の手段を考えます。

浮気後のパートナーとの関係はどうなる?

パートナーが浮気したのは自分のせいだと思ってしまい、その後の関係修復のために、パートナーに媚びるような態度に出てしまう人も多いのですが、はっきり言って逆効果です。
どちらが悪いのかと言えば、浮気した側が圧倒的に悪いのです。
にもかかわらず、「私が悪かった」という態度を前面に出してしまえば、相手は余計調子に乗るだけです。
「もし冷たくされたら、また浮気したらやさしくしてもらえる」と思ってしまい、反省もしなくなります。
もちろん、悪かったところは改めた方がいいですが、くれぐれも媚びるような態度は避けましょう。

浮気した後の関係修復というのは、以前の仲良し夫婦に戻ることではありません。
夫婦の関係は一旦ゼロに戻り、そこから再び関係を築いていくのです。
すぐに関係が構築できるわけではありませんから、焦らず少しずつ信頼を積み重ねていくことで、以前にもまして強い絆が生まれることもあります。

元々他人である男女が何十年も一緒に過ごすというのは、それほど簡単なことではありません。
浮気などの夫婦トラブルはあって当たり前。
波風立たない状態が続いても、絆はそんなに深まらないのです。
浮気があったときには、夫婦について、今後の人生について、改めて考え直す機会を与えられたと思って、前を向いてできることをやっていってください。