離婚した後、子どもにどう接したらいい?
離婚してシングルマザーになったけれど、離婚したことが申し訳なくて、子どもにどんなふうに接したらいいのかわからないという方も多いと思います。ここでは、そんなお母さんに少しでも楽になってもらうために、離婚後の子どもの接し方や子どもとの生活の楽しみ方について、私が思うことを書いてみます。
子どもを「かわいそうな子」にするかどうかは親次第です
子どもにとって、親の離婚は嬉しいことではありません。「子どもがかわいそう」と思ってしまうのも、親としての正常な感覚。
子どもの年齢にもよりますが、親の都合で離婚することになったら、できるだけ正直に事情を話した方がいいです。その上で、「ごめんね」と子どもに一度はきちんと謝りましょう。
けれど、いつまでも「かわいそうなことをした」「申し訳ない」という気持ちを引きずっていれば、子ども自身が「自分はかわいそうな子なんだ」と思ってしまいます。
あなたの大切な子どもを「かわいそうな子」にしたいですか?
そんなことは、ないですよね。
離婚によって、子どもが傷つくことは仕方がないことです。
ですが、子どもが生きていく上では、親の離婚以外にも、傷つくことがたくさん起こります。
親の役目は、子どもが傷つかないようにすることではなく、傷つくことがあってもそれを自分で乗り越えていける力をつけてあげることです。
親の離婚は、子どもにとっても成長するチャンスなのです。
たとえば、父親と暮らせないなどの理由で子どもが泣いたとしても、謝るのではなく、放っておくのでもなく、泣き止むまでそばにいてあげるのがいいと思います。
そうすることで、子どもは「何があってもお母さんはそばにいる」と安心し、親の離婚という経験を乗り越えて、成長していくことができるはずです。
親は後ろめたい姿を見せないこと
離婚することを決めて、その選択をしたのなら、決してお子さんに後ろめたい姿を見せないでください。
子どもは親の言う言葉だけを聞いているわけではなく、親の態度を見ています。
親が離婚したことに後ろめたい気持ちを持っていれば、それは子どもに伝わりますから、子どもは不安になってしまいます。
親が堂々としていれば、たとえ時間がかかっても、子どもは親の選択を理解する日がきます。
父親の悪口も言わないでください。
たとえば「お父さんはこんなにひどい人なんだ」と子どもに言ったところで、子ども自身もそう思うかどうかはわかりません。
何が良くて何が悪いのかということは、親が決めるのではなく、最終的には子ども自身が自分で判断することです。
親の価値観を一方的に押し付けると、子どもは混乱します。
子どもが自分で判断できるようになるまでは、親は何も言わなくてもいいのです。
そばにいる親が楽しそうにいきいきと生きている後ろ姿を見せれば、子どもは安心します。
子どもに笑顔になってほしければ、親がまず笑顔でいることが大事。
無理して笑顔を作るのではなく、工夫して、自分が笑顔でいられる環境を作ることです。
普段の暮らしも工夫次第でワクワク
離婚してお父さんがいなくなったことで、寂しいことももちろんあるでしょう。
けれど、お父さんがいたときにはできなかったことが、できるようになることもあります。
たとえば、旅行もそう。
大人2人になると、旅行に行くにしても交通費や宿泊費がかかってしまいますが、お母さんと子どもだけなら意外と安くすみます。
ビジネスホテルでも、添い寝の子どもは無料のことがありますから、親子で数千円程度で泊まれることも。
別に遠出しなくても、近場のホテルに泊まるだけでも、十分旅行気分は味わえます。
私も子どもと2人で近場によく旅行に行きましたが、晩御飯もコンビニでおでんやカップラーメンを買ってきてホテルで食べたりしましたから、お金もあまりかけてません。
その頃はコンビニで買い食いするような機会もあまりなかったので、それだけで「旅行に来た」という特別感があり、子どもは喜んでいました。
その他にも、親子で女子会ごっこをしたり、寝室ではなくリビングに布団敷いて寝たり。
普段の生活の中で「ごっこ」を取り入れたり、いつもと違うことをするだけでも、子どもはワクワク楽しい気持ちになるんです。
私は、「お父さんがいたときも面白かったけど、お母さんと2人でもなんか面白い」と子どもに思わせたかったので、いろいろと工夫しました。
でも、実は自分自身がいちばん楽しんでいたかもしれません。
親が楽しそうにしていれば、子どもも楽しいはずです。
お子さんと一緒の楽しい暮らしをぜひ実現してください。
子どもを笑顔にするには
離婚しても、親が堂々としていれば、子どもはちゃんとついてきます。
離婚したからと言って、辛いことや寂しいことが増えるというわけではありません。子どもにとってもそれは同じことです。
親が笑顔でいれば、子どもも笑顔になります。離婚するなら、親子で「今よりももっと笑顔になれる生活をする」と決めましょう。