結婚前の貯金はそのまま持っておく

女性が離婚を考えている人の中には、自由に使えるお金がなくて動こうにも動けないという人がいます。

働いて自分の収入がある人は、そういった心配はあまりないでしょう。

一方、専業主婦で稼ぎのない人は、離婚して困る以前に、離婚のために動くことすら困難な場合があります。

独身時代は、ほとんどの人が働いていて、貯金もあったのではないでしょうか。

結婚しても、独身のときの貯金は、自分の身を守るためにある程度自分で確保しておくのがおすすめです。

もし離婚となった場合、自由に使えるお金がないと、別居もできないし、弁護士も頼めません。

結局、相手の言われるままになってしまうことがあります。

結婚してから頑張ってへそくりを貯めるのもいいですが、へそくりはバレたときには夫婦のお金ということになり、離婚するときに分けざるを得なくなってしまいます。

独身時代の貯金は、離婚するときにも分けなくていい特有財産なので、手元に残しておけば安心感が大きくなります。

結婚するときには、離婚することなど想定していないでしょう。

だから、独身時代の自分の貯金もすべて、何の躊躇もなく夫婦の生活費に回してしまいがちです。

自分だけの貯金を隠して持っていれば、相手を信用していないような気がして、罪悪感を覚える人もいるのではないでしょうか。

けれど、最初は仲が良かった夫婦でも、離婚になることはあります。

いざというとき自分の身を守るようにしておくことに、罪悪感を持つ必要はありません。

相手を信用できなくなった上に、貯金もない、稼ぐ力もない、頼れる実家もないでは、逃げることもできないのです。

特に、結婚して収入がなくなる人は、何かあったときに動けるよう、最低限のお金は持っておいてください。