夫が「言ったらやってくれる」状態を維持することが大切
妻の夫に対する不満で、「夫は言わなきゃ何もしてくれない。」というのをよく聞きます。
交際中や結婚間もない頃は、男性も自分からいろいろ動いてくれることがあります。
けれど、結婚して月日が経つにつれて、夫は自分からは動かなくなるのは、きわめて一般的なパターンです。
妻の方としては、どうしても言う前にやってくれることを期待してしまいます。
特に、女性は自分が大変になればなるほど、パートナーにもその気持ちを察してほしいという思いが強くなります。
だから、言わなくても気付いてほしいんですが、そう思うほど夫は気付いてくれません。
家事も「これやって」と言わないとやってくれないし、「子どもをどこか連れて行って」と言わないと子どもの面倒も見てくれませんから、疲れてしまうこともあると思います。
たとえば、夫も旅行は嫌いではないのに、妻が行き先を決めて「ここに行こう」と言わないと、なかなか動いてくれないことがあります。
なのに、妻が決めた場所に旅行に行って混雑や渋滞に遭うと、夫は文句を言うことがありますから、「だったらあなたが積極的に決めてよ!」と言いたくもなるでしょう。
ここでちょっと考え方を変えてみましょう。
「言わないとやらない」ということは、裏を返せば「言ったらやってくれる」ということです。
自分の希望を聞いてくれるというのは、本当はとてもありがたいことなのです。
「言わなくてもやってくれる」が第1段階とすると、「言ったらやってくれる」は第2段階。
この第2段階までは、まだ救いようがあります。
けれど、第2段階で夫の扱い方を間違えると、「言ってもやらない」という最悪の段階(第3段階)に突入してしまいます。
第3段階まで来ると、通常は夫婦関係にもヒビが入りますから、何とか第2段階でくいとめなければなりません。
女性は、細かいところによく気が付くという性質を持っていますから、相手にもついそれを期待してしまいます。
けれど、男性は女性のように細かいことには気付かないのが普通です。
夫が言わなくても気付いてくれるなんてことは、最初から期待しない方がいいのです。
第1段階が長く続くことはそんなにないですから、「言ったらやってくれる」第2段階が続くことは、むしろ理想的な状態といえるのです。
夫婦円満を維持したいなら、夫が気付いてくれるのを待っているのではなく、どんどん言ってやってもらうこと。
そして、やってもらったことには「ありがとう」の言葉を忘れないようにすることです。